NoveLoreノベロア・物語の冒険者ギルド

← 物語の構成ツリー

世界観事典

アルゲンティア戦記

この事典はあなたが読んだところまでの世界線で表示されます(先の話のネタバレは出ません)。 現在:第6話まで 公開済みの全範囲で見る →

RELATION人物相関図

人物5

クオ

人物存命
主要人物

神授の儀で《無印》と判定された十五歳の孤児。村で居場所を失う。井戸の声に、自分には父がいたこと、その父もまた無印であったことを知らされる。

別名: 無縁仏の子

関係

  • クオの父 血を継ぐ友好井戸の声に、父の実在と死、父もまた無印であったことを知らされた。クオは父に一度も会っておらず、名も素性も知らない。
  • セレネ 幼馴染(決別)友好幼馴染。聖女候補となり住む世界が分かれた。去り際の謝罪をクオは拾わなかった
  • 井戸の声(老女) 警戒している声の語ることを『都合のいい救いは罠』と疑い、即座には信じない。ただ、声の言葉に繋ぎ止められ、その場を立ち去れずにいる
  • 村人 疎んでいる対立クオを無縁仏の子と呼び、穢れのように避ける

変遷

  • 神授の儀で無印と判定され、村の前で人間ですらないと裁かれた。
  • 夜明けに古井戸へ引き返し、声に父を問い質した。父の実在と死、そして父もまた無印であったことを知る。

クオの父

人物故人
人物

クオの父。すでに故人。井戸の声いわく、クオと同じ《無印》であったという。名も、いつどう死んだかも、まだ明かされていない。

クオの父。クオ自身は一度も会ったことがなく、その存在すら知らずに育った。

村はずれの古井戸の底の声によれば、確かにこの世に在った男であり、すでにとうに死んでいるという。声が明かした手がかりは、ただ一つ——その父もまた、クオと同じ《無印》であったということ。何も書かれない空白の格が、父から子へと続いていた。

しかし、名も、どこの誰であったかも、いつ・どのように死んだのかも、まだ語られていない。声は『順序がある』とだけ言い、それ以上を明かさなかった。

関係

  • クオ 血を継ぐ友好井戸の声に、父の実在と死、父もまた無印であったことを知らされた。クオは父に一度も会っておらず、名も素性も知らない。

変遷

  • 第六話で、井戸の声によってその存在が初めて明かされた。実在し、すでに故人で、クオと同じ無印であったとされる。

セレネ

人物存命
人物

クオの幼馴染。王級《聖光》を授かった聖女候補。

クオの、ただ一人の幼馴染だった少女。三日前の神授の儀で王級《聖光》を授かり、神殿付きの聖女候補として、村の誰も立ったことのない高みへ昇った。無印と裁かれて村を去るクオを、人垣の中でただ一人後ずさらずに見つめ、声にならない唇で「ごめんなさい」と動かした。だがクオは振り返らず、その言葉を拾わなかった。

関係

  • クオ 幼馴染(決別)友好幼馴染。聖女候補となり住む世界が分かれた。去り際の謝罪をクオは拾わなかった

変遷

  • 村を去るクオに木陰から「ごめんなさい」と唇だけで告げたが、言葉は届かず、すれ違って別れた。

井戸の声(老女)

人物存命
人物

忘れられた古井戸の底からクオの名を呼んだ声。正体は不明。問いにはまともに答えずはぐらかすが、クオの父について確かな何かを握っている。

関係

  • クオ 警戒している声の語ることを『都合のいい救いは罠』と疑い、即座には信じない。ただ、声の言葉に繋ぎ止められ、その場を立ち去れずにいる

変遷

  • 古井戸の底からクオの名を呼び、「十二年待った」と告げて初めて声を現した。
  • 誰何したクオに応じたが、名も正体も明かさず『順序がある』と問いをはぐらかした。去り際『お前の父は——』と言いかけて口を噤み、クオに初めて父の存在を意識させた。クオを縛らず、『無印は欠陥ではない』と告げて退いた。
  • 夜明けに戻ったクオの問いに応じ、父の実在と死、そして父もまた無印であったことを明かした。ただし父の名・素性・死の経緯は『順序がある』と語らず、『また来い。井戸は逃げん』と退いた。

老神官

人物存命
人物

隣町から年に一度招かれ、神授の儀を司る老人。

隣町から年に一度招かれ、クオの村の《神授の儀》を司る老神官。長年この儀式を務めてきた目は、クオの薄汚れた外套と孤独を正確に読み取り、嘲りではなくわずかな憐れみを向けた。三度の詠唱でも文字が結ばれず、長い息を吐いて平らな声で「無印(ナル)」と告げた。

変遷

  • クオに三度詠唱を試み、いずれも文字が結ばれず「無印」と宣告した。

場所1

クオの村

場所
場所

辺境の貧しい農村。麦畑と石造りの家。神授の格が人生を決める

アルゲンティアの辺境にある貧しい農村。麦畑のあいだに石造りの家々が点在する。年に一度の《神授の儀》で授かる格が住人の人生を決め、格の高低がそのまま村での席次になる。クオはこの村のはずれの納屋で、無縁仏の子として空気のように扱われて育った。

勢力1

村人

勢力
勢力

クオを穢れ扱いし空気のように避ける。神授の格で人を見る農村の住人

クオの暮らす村の住人たち。神授の格で人の価値を測り、無印と判定されたクオを「無縁仏の子」と呼んで穢れのように避ける。施しのパンを与えることはあっても対等には扱わない。神授の儀クオが無印と告げられた時も、嘲りと囁きは彼を素通りして頭上で交わされた。

関係

  • クオ 疎んでいる対立クオを無縁仏の子と呼び、穢れのように避ける

変遷

  • 神授の儀でクオが無印と判定されると、嘲りと囁きで彼を見世物のように扱った。

用語1

無印(ナル)

用語
用語

最下層の格。何も書かれていない空白のスキル。第一話時点では「ただの空白」としか認識されていない

神授の儀で何も授からなかった者に下る判定。手に一行の文字すら結ばれない、空白の結果。格序列の最下層に置かれ、村では「人間ですらない何か」と見なされる。第一話の時点では、ただ神に見放された欠落としてしか認識されていない。

世界ルール1

神授の儀

世界ルール
世界ルール

15歳で神からスキルを授かる年一度の儀式。授かった格が生涯の席次を決める。

アルゲンティアで、十五歳を迎えた子供が神からスキルを授かる、年に一度の儀式。神官の詠唱で水晶が光り、子供の手に一行の「判決文」=スキルが結ばれる。授かる格がそのまま社会での席次を決め、人はその一行を抱えて生きる。白紙で終わる者はいないとされてきた。

変遷

  • クオに対し、史上例のない「何も結ばれない」結果を示した。

歴史